今進行中のプロジェクト「H氏との対話」でオセロ対戦中のH氏は、京都在住である。
そして対戦が終わり完成した作品を展示する予定のHRDファインアートは京都市内の町屋をオフィスとして使っている。
オフィスのすぐそばに「御霊神社」という大きな神社があり、町全体がその神社に守られているようである。
先の節分では盛大に豆まきが行われたらしい。
御霊神社はなんと応仁の乱の発祥の地だそうだ。
歴史がまったく詳しくない私はてっきりその戦の怨霊をしずめるために建立されたのだと思っていたが、応仁の乱以前からこの神社は存在し、一方の陣営の武将が神社のなかに陣営を張って戦いが始まったということをハラダさんから教えてもらった。
つまり神の力をかりて戦いに臨んだ、ということですね。
「神と戦」の関係は国や宗教、時代やその時のリーダーによってそれぞれ異なるが、神の支持によって戦争を勃発させたり、神通力を信じて突撃したり、神のいる教会の中では平和を祈ったり、自分より大きい存在を信じていくことでひとは大きな勇気をもらうのだろう。
さて、オセロゲームもゲームと名乗るからには立派な戦いである。
今までの私の「Mind games]では一人オセロを淡々とやってきたので、一人二役をこなしながら「戦いってなんだろう?」と考えることがよくあった。
コマをひっくり返し、また返されることの繰りかえしで終わりが見えない。勝ちたいという気持ちもだんだん萎えていく。
自分対じぶんの逡巡や葛藤がいちばんやっかいなのかもしれない。
節分をすぎて風邪をひいてしまいました。
体は今必死にウィルスと戦ってくれているようです。感謝。