2010年7月29日

明日、オープニングです

明日からBankART studio NYKの「Summer Open」が始まります。
スタジオインしているアーティストたちの制作風景や作品を公開します。(7/30~8/5)

私もその期間にあわせて「Mind games 2010 Ayako Kurihara」の公開制作をおこないますのでどうぞいらしてください。

オセロ・ペインティングには参加もできます。一緒にぺたぺたやりましょう!

(ちなみに栗原がいる時間帯は12:00~18:00です。)




明日は全体のオープニング・パーティーが夕方18:30より開催されます。
夏の夜をバンカートでお過ごしください。

2010年7月23日

ここんとこのくりはらあやこ

梅雨が明けて、毎日灼熱のような陽射しが照りつける。
バンカートの中は効きすぎるほどの冷房で、暑さが大の苦手のわたしにとっては心を穏やかにしてくれる快適空間だ。


さて、7月30日からのBankARTの Summer Openイベントに向けて忙しく充実した日々を送っている。

DMが完成し、置いてもらったり送ったり、次の展覧会に向けての打ち合わせを都内でしたり、作品のステートメントの文章を考えたり、パソコンのプリンタが壊れたり、新しい作品のアイディアが浮かんだりと頭ののなかはパンクしそうである。


というわけで、そういう時はバンカートにはパソコンを持ち込まないようにしている。

ただひたすら体と絵の具を使い、時間にアプローチしている。
1点に集中できるというのは幸せなことである。


昨日はシイバシさんがオセロペインティングに参加してくれた。
二人でぺたぺた、白対黒に分かれて勝負をするも、この大きすぎるフィールドではもはや勝ち負けの状況も見えず、途方にくれるしかない。

2010年7月17日

定点観測

 















滞在制作の様子を記録するために、スタジオの片隅にカメラを置いて定点観測の撮影をしている。





日々増殖していく様子が広角のレンズをとおして切り取られ、フィルムに収められていく。
いつかウェブカメラで生中継、というのにもチャレンジしてみたい。

2010年7月13日

作品とこども

バンカートの私のスタジオにはなぜか赤ちゃんがいて、それは確かに私が生んだこどもだけれど、私の作品のコンセプトと赤ちゃんはそんなに関係はない。


ただ今回、ドローイングを床でしようと思ったのは、赤ん坊をかたわらに制作をおこなっている自分の姿として、それが自然なかたちなのではないかと思いついたからだ。

手と足を床について必死でハイハイするその動きは、すでに完璧な二足歩行で生活する大人のわたしには不思議におもしろい光景だった。
試しに四つん這いになってみると、膝は痛いし、腕は疲れるし長いあいだこの姿勢を保つのは難しいことがわかった。

視線が低くなる。今まで目につかなったものがとても気になり、部屋の空気が冷たく感じる。


感覚をもういちどとらえなおすきっかけとなりつつあるのは、確かにこのこどもの存在だ。


これはコラボではない。
例えるならば、窓からみえる山にこころを動かされて絵を描き始めるようなことである。
そのためにはいつもその山が見える場所にイーゼルを構えることが重要である。

滞在制作の良さはその空間の中でじぶんの作品が動かされ、育っていくことなのかもしれない。



2010年7月10日

空気をいれかえる



天気のよい土曜日。バンカートの昼間はあいかわらず静かだ。

「あらたな普通の日々」を迎え、少し配置換えをした。
今回はオセロ・ドローイングに布を使っているので床に敷いたり巻いたり、壁に掛けたりが自由にできる。


スタジオの高い天井を見上げるとグリッド状の窓があった。


その存在にはもちろん今までもきづいていたけれど、今日はそれが作品へ取り込めるんじゃないかと欲深い妄想にかきたてられる。





このあとは関さなえさんのソロダンスを観に両国へ行ってきます。

2010年7月9日

ひとつの区切り、あらたな普通の日々。





先日トークイベントをなんとか済ませ、ふう、とひと息。



緊張しながらしゃべると、自分が普段あまり使わない言い回しや単語を多用していることに後から気付いて落ち込むことがある。



「こんなコト言いたいんじゃないのに…」

と反省するが、実はそれこそが無意識に必要と感じていることなのかもしれないと思い、またため息をつく。

まあ風邪で声が枯れてハスキーになっていたせいか、私の緊張はさほど聴いてくださっている方には伝わらなかったようだ。





 村井夏海さんとの「こラボ」も終わって、壁ががらんとしている。
2週間はあっという間だった。


 考える。
ひとりでひたすらオセロゲーム(のようなペイント)をやることと、相手と対戦することの差。
そもそも自己と他者の違いってなんだ?
それが他者であることはいったいどうやって証明されるのであろう。

雨降りの夕方、絵のぐを塗り重ねながら思う作品への問いかけ。


 最近、たくさんの方が訪れてくださる。
まだ地味な告知しかしていないのにありがとうございます。

どうぞオセロスタンピングをやっていってください。

2010年7月3日

7・7 トークイベントのお知らせ

こんにちは。
雨が降り出しそうな微妙な天気。 そういえば今は梅雨でした。

久しぶりにこのブログ「Ayako Kurihara Mind games」を再開してみると、一体どういう口調で日々を語ってよいものか、緊張しながらキーボードをたたいてました。
たぶんカタい文章だったことでしょう。「語る」というのは実はとても難しいことなのですね。
(「つぶやく」も難しいね!)

さて来週の水曜日の7月7日、今滞在制作をしているBankARTにてアーティスト・トークをおこなうことになりました。
1階のpubで10分ほど、自分の作品のことや今回の滞在制作や、子育てしながらの作品づくりなどをしゃべります。語るのもつぶやくのももちろんしゃべるのも得意ではありませんが、なんとかやってみます。
もしよかったらいらしてください。


◆アーティストトーク@BankART◆
2010年7月7日 19:00-20:15
場所:BankART studio NYK  1階パブにて

2010年7月1日

栗原亜也子の「こラボ」 feat. 村井夏海


自分の制作活動の一環として、小さなラボ(実験工房)&こっそりコラボレーションという意味の「こラボ」を現在BankARTのスペース内で開催しています。


村井夏海(むらいなつみ)さんの作品をスタジオ内の壁に設置し、その下で私はドローイング・パフォーマンスを進めていきます。

「コミュニティー」をテーマに作成された村井氏のレリーフ作品と、オセロゲームのルールに沿って白黒のドットを増殖させ続ける私の作品は、期間中互いに影響を受けながら、それぞれのコンポジションを変化させていくことでしょう。

どうぞご覧ください。


期間:2010年6月24日(木)~7月5日(月)
場所:BankART studio NYK 2F 栗原亜也子スペース内



◆村井夏海さん プロフィール◆

1983年神奈川県逗子市生まれ 2007年多摩美術大学情報デザイン学科デザインコース卒
現在はアパレルメーカーの販売業務をしながら作品制作をしている。
2010年「UZU展」出品。