2013年11月21日

CCL作品は永久設置になりました!~D.M.Z ART PROJECT-〈The Line〉~

いくつかの韓国メディアのネットニュースによってDMZでの展覧会の記事が掲載されているようです。
全部ハングル文字なのですが、翻訳ソフトなどでざっくりとは理解できるみたいです。

http://www.ajunews.com/view/20131031142407596

http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&oid=001&aid=0006585856&sid1=001

http://www.fnnews.com/view?ra=Sent1201m_View&corp=fnnews&arcid=201311120100120960006129&cDateYear=2013&cDateMonth=11&cDateDay=12

D.M.Z ART PROJECTthe Line_Art, Open the Way for Reunification 
webカタログ http://www.ithegonggam.com/post/104233706863/the-lineart-open-the-way-for-reunification-the






D.M.Z ART PROJECT-The Line/ART, Open the way for reunification平和ヌリ公園での彫刻作品の展示は、11月15日をもって無事終了、作品は公園内から搬出されました。私は今回の搬出には立ち会わず韓国へは行っていないのですが、もうパジュ市はすっかり冬の気候でしょうね・・。


そしてCCL民間人統制線(一般人における境界エリア)の金網に展示したインスタレーション作品は、上記に引用したニュース記事にもあるように、永久設置となります。 そして毎年継続して展覧会が行われていくとも書かれています。
最初の記念すべきスタートに私の作品も関わったことになり、それは大変光栄なことです!

今年は事前申請者のみの作品観覧でしたがいずれこのエリアが少しずつ開放的になって一般の観光客の方も観にこられるようになれば、アーティストの作品メッセージがもっとダイレクトに伝わります。
あの金網のもつ独特の物質感、特別な意味。 広がる田園風景ののどかさと金網の緊迫感のミスマッチ。
「そこに居なければわからない空気感」も含めてこれらのインスタレーションは成立するのです。




















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D.M.Z ART PROJECTthe Line_Art, Open the Way for Reunification 
webカタログ http://www.ithegonggam.com/post/104233706863/the-lineart-open-the-way-for-reunification-the


日時:20131025日(金)~1115日(金) 

時間:10001800
会場:1.Civilian Control Line(CCL) in the ImjinGak 臨津閣付近の金網  


こちらの見学は事前登録のみです。作品は写真と映像のアーカイブになります。 )     
    場所:Munsan-eup, Paju-si, Gyeonggi-do, Korea) map

    2.Pyeonghoa_Nuri Park 平和ヌリ公園 (どなたでも見学可能です。予約不要です。)
   

出品作家:
Kim Sangkyung、Ryu Shinjung、Yu Yeongho、Lee Gilrae、Lee Jaeho、Park Sungki、Kim Jihyun、Lim Dowon、Koh Seungkwan、
Eo Soonyung、Pierre-Marie Lejeune、栗原亜也子、Feng Zhang
 

Support: Gyeonggi Tourism Organaization, Crawn Hatai,KRA etc.

Directour
Dongjae Lee
The Gong Gham plus website http://www.ithegonggam.com/



the Line_Art, Open the Way for Reunification 
the very first DMZ(Demilitarised Zone) Art Project in Imjingak in South Korea. Date: 2013.10.25 - 11.15 Curator: Gong Gham Plus(LEE Dong Jae) Artists: Pierre Marie Lejeune(FR), Ayako Kurihara(JP), Zhang Feng(CH), RYU Shin Jung(KR), KIM Sang Gyun(KR), KIM Ji Hyun(KR), KOH Seung Kwan(KR), YOO Young Ho(KR), LEE Gil Rae(KR), BAHK Seon Ghi(KR), LIM Do One(KR)

2013年11月14日

DMZセッティング・レポート  ~Pyeonghoa_Nuri Park編~

 



宇宙人がUFOから落としていった忘れ物ではありません。私の作品です。



DMZエリアの平和ヌリ公園(Pyeonghoa_Nuri Park)に設置したインスタレーション作品「Vanishing Point」。
広い公園広場の中で所在なさげに(なんとなく恥ずかしそうに)置かれているのがなんとも微笑ましいですね。



手前左の彫刻がPierre Marie Lejeune氏の作品。手前右は이 길 래氏の作品です。

 
さてこの作品、眺める角度や太陽光の当たり方で色が変化します。
グレースモークのアクリル板に透明性の強いアクリルカラーでペイントしているので、光によって盤面が反射し、絵の具の色は透過します。
屋外に設置するにはかなり繊細なタイプの作品ですが、3週間という限られた会期のなかで展示できるようにと構想し、制作しました。
 
 
 




 


 
大きさは2メートル×2メートル、高さ30センチ。黒い台座だけは主催者側に用意してもらい、上に乗せるペインティングを日本で制作して自分で運びました。しかし梱包した66㎝×66㎝のアクリル板9枚を手荷物扱いで飛行機に乗せるのは結構大変!エア・パッキンをなるべくスリムに挟み込み、許容範囲ギリギリで積載することには成功、破損していないかは到着して荷物をほどいてからのお楽しみ・・というスリリングな状況での搬入でした。
他の作家さんは韓国国内のスタジオやギャラリーからの輸送だったので、10月24日に大型クレーンつきトラックで作品が次々と運び込まれる様子にはすっかり圧倒されました。彫刻家ってすごいな~。
 
 
 



アーティストもスタッフもみんな協力しあって作品設置。
そこに作品があれば言葉は要りません。(否、必要です)







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D.M.Z ART PROJECT
The Line/ART, Open the way for reunification

日時:20131025日(金)~1115日(金) 


時間:10001800
会場:1.Civilian Control Line(CCL) in the ImjinGak 臨津閣付近の金網  
こちらの見学は事前登録のみです。作品は写真と映像のアーカイブになります。 )     
 
    場所:Munsan-eup, Paju-si, Gyeonggi-do, Korea) map

    2.Pyeonghoa_Nuri Park 平和ヌリ公園 (どなたでも見学可能です。予約不要です。)
   

出品作家:
Kim Sangkyung、Ryu Shinjung、Yu Yeongho、Lee Gilrae、Lee Jaeho、Park Sungki、Kim Jihyun、Lim Dowon、Koh Seungkwan、
Eo Soonyung、Pierre-Marie Lejeune、栗原亜也子、Feng Zhang
 

Support: Gyeonggi Tourism Organaization, Crawn Hatai,KRA etc.

Directour
Dongjae Lee











2013年11月2日

”My eyes watch me through your scenery"

風がふくとカラカラと音をたてます、この作品。

揺れる小さなレンズは光に反射してキラキラと絶え間なく輝きつづけます。



 
 
 


本当は近くに行って見てほしい、レンズごしの景色を眺めてほしい、音を感じてほしい・・・と思う私の作品です。

しかし残念ながら今回のCCLでの展示は一部事前予約者のみの鑑賞となり、一般の方向けには図録やウェブサイトなどでの発表となっております。立地的な関係で遠くから眺めることもできません。

 
ここでの展示に関するいろんなことは、場所が軍の管轄ゆえ韓国の国防軍(軍部)の話し合いと判断によって決定されるそうです。
開催期日、作品設置条件、記録の方法、スタッフの行動管理、etc.

プロジェクトのタイトルはThe Line/ ART, Open the way for reunificationですが、実際にはまだ「開かれて」はおらず、これをスタート地点にしてこの地帯をどんどんオープンにしていこう、という最初の試みの展覧会のようです。
南北を分ける38度線に近いライン。会場は大韓民国(South Korea)の国内になります。
D.M.Z ART PROJECT」といってもこのプロジェクトは北朝鮮-朝鮮民主主義人民共和国(Nouth Korea)に向かってなんらかのメッセージを発するのが目的なのではなく、むしろ韓国国民、あるいは軍部に対して?南北再統一への意識を再確認するためのアクションである、そういった印象を持ちました。

 
つまり、展覧会としての作品そのものを見せる要素は重要視されておらず、外でありながらまるで「密室」のような場所であり、行われた「結果」が大事なのです。韓国内外の作家達によって境界線上の金網にインスタレーションが施されたという事実が。

このことを各出品作家がどうとらえているかはわかりませんが、とにかく作品設置作業は3日間のうちに無事に終了しました。
日本人でこの場所に3日間も通った人は、きっと数えるほどしかいないんじゃないかな(笑)



設置が完成し、よろこびのジャンプ。




↓1025日より開催予定の展覧会はコチラ

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D.M.Z ART PROJECT
The Line/ART, Open the way for reunification

日時:20131025日(金)~1115日(金)

時間:10001800

会場:1.Civilian Control Line(CCL) in the ImjinGak 臨津閣付近の金網  

こちらの見学は事前登録のみとなりました。作品は写真と映像のアーカイブになります。 )     

    場所:Munsan-eup, Paju-si, Gyeonggi-do, Korea) map

   

    

   2.Pyeonghoa_Nuri Park 平和ヌリ公園 (どなたでも見学可能です。予約不要です。)

   

 

Support: Gyeonggi Tourism Organaization, Crawn Hatai,KRA etc.

Directour
Dongjae Lee