2013年10月14日

さっそく制作開始。 

栗原亜也子の期間限定ブログ「Ayako Kurihara Mind games」です。
さてこれからは、10月25日より開催の展覧会に向けての作品制作の様子を日々、アップしていきます。
























まずはオセロ・ペインティングのスタート。アクリル板のスモークミラーの上に水色とグリーンのアクリル絵の具でスタンピングしています
 

この作品は、”オセロ・ゲーム”のルールに沿って二色の絵の具を塗り重ねていくという方法で描き進めています。
 
「Mind Games(マインド・ゲームス)」というシリーズで、自分自身や他者とのコミュニケーションや対話の結果が絵の具の蓄積となり、独特のマチエールと色彩をつくっていくペインティング作品です。
”スタンピング”とは、ゴムや発泡スチロールで作ったハンコに絵具をつけて画面に押し付けるスタンプ技法のことで、絵筆を使って描くやりかたとは異なる質感を得ることができます。
 
オセロ・ゲームは決められたマス目の中に自分のコマと相手のコマを交互に配置し、自分の色で相手の色を挟み込むことによって自分の色に変え、陣地を増やしていくといういわば陣取りゲームで、日本では「オセロ」、英国では「リバーシ」(韓国では「オモク」がそれに近い?)としてそれぞれ親しまれています。
 
この陣取りゲームを絵の具でやることで、乾ききらないうちに乗せられた2色が微妙に混ざり合い、別の色が生み出されたり現在進行中の勝敗の行方が不透明になっていきます。勝敗以外の「何か」がこの盤面に現れてきます。
 
 
 
 
今回、韓国と北朝鮮の分断の歴史を象徴するDMZエリアでの美術展に参加することになり、自分の作品要素の一つである「自分と他者の関係性を問う」ことについて、改めて考えています。
しかし「問い」はあくまで問いであり、そこに「答え」を生み出そうとはあまりしていません。
ずっとやりつづけること、変化しながらも増殖し続けることが大事なのです。
 
 
8月にパジュ市の展覧会予定地に見学に行きました。
そこで見たいくつかの風景のイメージを今回の作品にオーバーラップさせて、展示に臨みたいと思っています。
 
 
制作のディティールやつぶやき、展覧会情報など、このブログでアップしてまいります。
よろしくお願いします。
 
 
 
 
 
※今回制作中のペインティング作品に使用している画材の一部は、株式会社バニーコルアートさんのご協力をいただいております。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 










































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D.M.Z ART PROJECT

〈ART, Open the way for reunification〉


日時:2013年10月25日(金)~11月15日(金)


時間:10:00~18:00


会場:1.Civilian Control Line(CCL) in the ImjinGak 臨津閣付近の金網 (Munsan-eup, Paju-si, Gyeonggi-do, Korea) map

    2.Pyeonghoa_Nuri Park 平和ヌリ公園

    ◆見学の際は事前予約が必要になります。問い合わせ窓口がわかり次第アップします


Support: Gyeonggi Tourism Organaization, Crawn Hatai,KRA etc.

Directour:Dongjae Lee