桜荘ラストスパート
7月31日のクロージングまであと数日!Ninpu腹も日に日に大きくなり、立ち上がったり座ったりの動作ひとつひとつが大変だ。「やりたいこと」と、「それができないこの体」のジレンマがあり、そのギャップがおもしろい。オセロ・ドローイングもそうだ。白と黒の水玉模様を好き勝手描いているわけでなく、一定のゲーム・ルールに沿ってスタンピングしている。自由の効かない状態から湧き出るエッセンスを面白がっていきたい、と常々思っている。 ガラス張りのBankART桜荘から覗く風景はどうだろう。自分の作品「Mind games」や、写真コラージュ「Untitled」や、参加型のオセロ作品たちがそれぞれに密度を増しているが、部屋のなかはなんだかとっちらかっている状態。 そもそもここはホワイトキューブのギャラリーではなく、キッチンがあるし、お座敷スタイルだし、2階はレジデンスだしで「桜荘」の名にふさわしい生活感あふれた空間である。 通りには警官が24時間パトロールし、お散歩中のわんこはマーキングに余念がなく、大岡川ではレガッタがしぶきをあげ、まち歩きをする学生が写メを撮っている。 「アート」がそれほどイバってはいられない中で、わたしはひたすら白と黒の絵の具を重ね、小さな写真を貼り付けるだけだ。