　　 ayako kurihara Mind Games: ひたすら○○　～「彼方（かなた）のうつわ」～

今日もひとり、明日香村の某作業所で丸いモノたちと対峙している。

明日香村の森林間伐材の丸太を2～3センチの円盤状にカットしたもの約270枚。

これを使って明日香の子供たちとともに「つみきオセロ」をするのだ。

わたしの作品シリーズ「Mind Games (マインド・ゲームス）」は、オセロゲームのルールを引用しながら2色のドットを交互に重ねて増殖させていくという手法が特徴である。使用する素材やカラーは展示をする場所やバックグラウンドにインスパイアされて決めることが多い。

今回は明日香の木材を使用させていただくことになった。しかも場所はいままでの作品のなかでいちばん広い空間で展開することができる。

自分のコンセプトと照らし合わせて考えながら、どのようなスケールで見せるのが作品にとってベストなのかを選択していく。

・・・というわけで、春先の芝生広場に積み重なる「白と黒のつみきオセロ」は、しっくいの白色とバーナーの焦げ目で着色することにした。

練ったしっくいは側面と表面に塗布する。
表面は木ヤニが浮き出てきてしまうのでアクリルジェッソで部分コーティングしている。

黒色の表面は墨汁を薄めて着色、側面は焦がしている。

カセットボンベに装着するタイプのバーナーで側面を焦がす。
バーベキューもしたくなってしまう。。

三寒四温。まだまだ空気の冷たい明日香を肌に感じながら、ひたすら作業、作業。

なにを隠そう　”グリッドフェチ”な私。ずらりと丸いモノが集結している風景は非常に快感で、このような地味な作業はまったく苦ではないのであった。

明日からはいよいよ芝生広場のセッティング。

うまくいきますように。

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飛鳥アートヴィレッジ展覧会　「彼方（かなた）のうつわ」

開催日時：
2015年3月6日(金)～15日(日)　10時～17時

出品作家：
栗原亜也子、東條陽太、中尾美園、藤井龍、堀内崇志

会場：
国営飛鳥歴史公園高松塚周辺地区芝生広場
〒634-0144 奈良県高市郡明日香村平田
TEL 0744-54-2441
（近鉄吉野線飛鳥駅より徒歩7分、無料駐車場有）
http://www.asuka-park.go.jp/

入場無料

プログラム・コーディネーター：山中俊広（インディペンデント・キュレーター）

主催：明日香村
共催：国営飛鳥歴史公園、奈良県立万葉文化館、（一財）明日香村地域振興公社
協力：岡村印刷工業株式会社

飛鳥アートヴィレッジ公式HP：
http://www.asukamura.jp/topics/art_village_2014

お問い合わせ先：

明日香村役場企画政策課　〒634-0111　奈良県高市郡明日香村大字岡55　TEL 0744-54-2001（代表）