2013年11月2日

”My eyes watch me through your scenery"

風がふくとカラカラと音をたてます、この作品。

揺れる小さなレンズは光に反射してキラキラと絶え間なく輝きつづけます。



 
 
 


本当は近くに行って見てほしい、レンズごしの景色を眺めてほしい、音を感じてほしい・・・と思う私の作品です。

しかし残念ながら今回のCCLでの展示は一部事前予約者のみの鑑賞となり、一般の方向けには図録やウェブサイトなどでの発表となっております。立地的な関係で遠くから眺めることもできません。

 
ここでの展示に関するいろんなことは、場所が軍の管轄ゆえ韓国の国防軍(軍部)の話し合いと判断によって決定されるそうです。
開催期日、作品設置条件、記録の方法、スタッフの行動管理、etc.

プロジェクトのタイトルはThe Line/ ART, Open the way for reunificationですが、実際にはまだ「開かれて」はおらず、これをスタート地点にしてこの地帯をどんどんオープンにしていこう、という最初の試みの展覧会のようです。
南北を分ける38度線に近いライン。会場は大韓民国(South Korea)の国内になります。
D.M.Z ART PROJECT」といってもこのプロジェクトは北朝鮮-朝鮮民主主義人民共和国(Nouth Korea)に向かってなんらかのメッセージを発するのが目的なのではなく、むしろ韓国国民、あるいは軍部に対して?南北再統一への意識を再確認するためのアクションである、そういった印象を持ちました。

 
つまり、展覧会としての作品そのものを見せる要素は重要視されておらず、外でありながらまるで「密室」のような場所であり、行われた「結果」が大事なのです。韓国内外の作家達によって境界線上の金網にインスタレーションが施されたという事実が。

このことを各出品作家がどうとらえているかはわかりませんが、とにかく作品設置作業は3日間のうちに無事に終了しました。
日本人でこの場所に3日間も通った人は、きっと数えるほどしかいないんじゃないかな(笑)



設置が完成し、よろこびのジャンプ。




↓1025日より開催予定の展覧会はコチラ

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D.M.Z ART PROJECT
The Line/ART, Open the way for reunification

日時:20131025日(金)~1115日(金)

時間:10001800

会場:1.Civilian Control Line(CCL) in the ImjinGak 臨津閣付近の金網  

こちらの見学は事前登録のみとなりました。作品は写真と映像のアーカイブになります。 )     

    場所:Munsan-eup, Paju-si, Gyeonggi-do, Korea) map

   

    

   2.Pyeonghoa_Nuri Park 平和ヌリ公園 (どなたでも見学可能です。予約不要です。)

   

 

Support: Gyeonggi Tourism Organaization, Crawn Hatai,KRA etc.

Directour
Dongjae Lee