まずは会場となるゴヤン市に行ってみようと思う。
今回の展覧会では、横浜と韓国の高陽市(ゴヤン)という遠く離れた二つの場所で参加型のインスタレーション&ペインティングのパフォーマンスを行うことになる。
アイディアは尽きないけれども具体的にどんな方法で、どんなツールを使って行うか、ビジュアル的なインパクトも大事だし、自分が現地にいない状態での遠隔操作がどこまで可能かなど、試してみなければいけないことがたくさんあるのだ。
無知をみちに変え、無意味を有意義に変えられチカラは果たして私にあるだろうか…。
さて、先日のBankARTスタジオでのウェルカムパーティー。
最初の実験としてWebcamをUstreamにつないで中継してみた。
来場してくださった方に協力してもらい、参加型のオセロ・ペインティングを実行。
参加、といっても実際に絵の具をつけてスタンピングするのは私。(アクリル絵の具をこってりとつけて何重にも塗り重ねるのは結構テクニックがいるのだ。そして手が汚れる…)
どこのマスに自分の持ち駒を置くかだけ指示してもらい、私はそれを“受けて立つ”。
たわいないおしゃべりをしながら次第に画面の絵の具の混ざり具合が「魑魅魍魎」と変化していく様は非常にエキサイティングである。
…と現場にいる私は思うのだが、これが映像になるとじつに淡々とした行為に見える。
これこそが今回の展覧会で見せたいことだと私は思う。
リアルとバーチャル、触ってみたいと思うその欲求、増殖していく過程。
それらがクロスする瞬間を展覧会の空間に作ることが果たしてできるのか。
…がんばりマス…