2016年12月3日

ワークショップ、ライブペインティング、広がるオセロ。

「黄金町バザール2016」、10月8、9、15日に開催したワークショップの様子をアップします。


撮影:大野隆介
















子どもから大人まで、さまざまな人が「ドロッピング・オセロ・アート」に挑戦!
高架下で拾った砂利とプラスティックの破片、アクリルビーズ、ラメパウダーを木工用ボンドに混ぜて作った「白と黒」の絵の具をスプーンですくって落とす、「ドロッピング技法」でオセロゲームのルールに沿って2色のえのぐを上へと重ねていきます。

簡単な方法ではありますが人によってドロッピングの仕方はさまざま。
不思議なえのぐの感触を楽しみながらみなさん、思い思いのタッチとフォームでペインティングしてくださいました。










2016年10月8日

ワークショップ開催のお知らせ 10/8(土).9(日).15(土)


こんにちは。栗原亜也子です。

10月1日より「黄金町バザール2016」スタートしました!
会期中は高架下スペースで、ライブペインティングやワークショップを行なっています。
参加予約は不要ですのでお気軽にお越しください。
光や風に影響されて、日々変化していく作品風景を私と一緒に作ってみませんか?




★ワークショップ/ Work Shop 「ドロッピング・オセロアート」★
開催日: 2016年10月8日(土)、10月9日(日)、15日(土)
時間: 11時〜15時
会場: 黄金町バザール会場 高架下スペース
対象: 小学生以上〜大人 親子連れ、ご友人同士の参加も大歓迎です。
参加費: 黄金町バザールの入場パスポート(500円)が必要になります。(高校生以下は無料。)
→イベント詳細URL
Facebook https://www.facebook.com/events/1682446565403785/?ti=icl
黄金町バザール イベント情報



★ライブペインティング/ Live Painting★
会期中いつでも(10月1日~11月6日)※不定休
オセロのルールに沿って白と黒の絵の具を重ねていく「オセロ・ペインティング」を作品の中でひたすら行っています。
その場に作家がいればワークショップ開催日以外も参加可能なので、お気軽にお声かけてください。

【開催概要】

黄金町バザール 2016-アジア的生活

展示期間:2016 年 10 月 1 日(土)-11 月 6 日(日) 11:00-18:30 


会 場:京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、 既存の店舗、屋外、他

休場日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

入場料:展示期間中有効のパスポート 500 円(高校生以下無料) 

主 催:認定特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター/ 初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会
共 催:横浜市
後 援:神奈川県公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 

協 賛:京浜急行電鉄株式会社/アサヒビール株式会社/アサヒ飲料株式会社 協 力:神奈川県警察本部/神奈川県伊勢佐木警察署/公益社団法人横浜中法人会/ 日ノ出町町内会/初黄町内会/初黄日商店会/ Kogane-X Lab. 運営委員会/ 公立大学法人横浜市立大学/竹圍工作室/ LUXELAKES・A4 Contemporary Arts Center / ZeroStation / Chiang Mai Art Conversation
助 成: 平成 28 年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業 



【会場アクセス】http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2016/access

京急線 「日ノ出町駅」または「黄金町駅」で下車、徒歩約3分
JR 横浜市市営地下鉄 「桜木町駅」より徒歩15分
JR 「関内駅」より徒歩15分
横浜市市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」より徒歩10分

【問い合わせ】
認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター
横浜市中区日ノ出町2-158
Tel : 045-261-5467 Fax : 045-325-7222
Mail : info@koganecho.net
Web : 黄金町エリアマネジメントセンター [ www.koganecho.net ]

2016年9月28日

制作日記②  高架下会場にて制作中!

栗原亜也子です。制作日記パート2です。


私が作品展示をする高架下の会場は、普段は京浜急行が資材置き場として使用し所有している空間で、工事用の仮設壁が建てられているため一般の人は立ち入ることができないのですが、今回のバザール開催に合わせて主催のNPOが借り入れて展示壁と床を設置し、現在は展示準備を進めています。


参加が決まり、初めてこの空間を見た時に一番印象的だったのは、高架を支えるアーチ型のコンクリ梁の連続する遠近の美しさでした。しかしその中でひっきりなしに響く電車の轟音や、仮設壁に囲まれた空間に入り込むうすぼんやりとした外光を体感した私は、このエリアが持つある種の猥雑さの理由が少し理解できたような気がしました。

半屋外で雨風が入りやすいことと電車による騒音と震動、安定しない光線は美術の作品展示にとってはデメリットとして捉えられがちですが、私はここでしかできない作品も作れるのではないかとワクワクしながら、作品イメージを膨らませていったのでした。



会場となる高架下を大岡川から見た風景。

9月から着工し、柱や地面を保護するための展示壁と床が用意されました。
ここで私を含む3組のアーティストが作品を展示します。
連続するアーチの曲線フォルムが美しい空間。




今回は空間の上部‐高架下のアーチ状の梁の近く‐に「Othello Cloud」を設置し、床部分にハーフミラーの大きな塩ビ板を敷くことにしました。鏡面のうえで行う「オセロ・ペインティング」です。

ハーフミラーは別名マジックミラーとも呼ばれ、明るい側からはに見えるが暗い側からは向こうが見えるという特性をもっています。私の作品ではツキノキノハナ」や、「My Eyes watch me through your scenery」 で、ハーフミラーのアクリル円板が使われていたり、Vanishing Point」でスモークミラーのアクリル板を使用したりと登場頻度の高い素材です。




これはスタジオでの準備風景。
ホログラムテープを裏面に貼り付け
オセロゲームの為のグリッドを制作しています。

私が鏡面のような素材を使用しているのは2つの理由があって、ひとつは作品を通して床面に移りこむ天井部の風景を見ていただくこと、もうひとつは塀の向こう側に流れる大岡川の水面にインスパイアされ、そのテイストを作品に引用したいと思ったことでした。

ハーフミラー素材を使用すれば下地の色や線がかすかに見えるので、ホログラムテープでオセロゲームのグリッドをひき、塩ビ板と床面の間に鮮やかな蛍光イエローのカッティングシートを張り込み大岡川の川面のような深い青緑を表現しました。



蛍光イエローのカッティングシートを敷いた状態。
株式会社中川ケミカル様よりご提供いただきました!




塩ビ板の周囲にラワン材をひいて、
作品を鑑賞するための足場を制作してもらいました。



90㎝角の大きな塩ビ板を9枚組んで、2.7メートルのスクエアの鏡面を設置。
ここで「オセロ・ペインティング」を展開します。




屋外空間ゆえに天候の影響をもろに受ける場所です。このところの長雨の湿気と、急にぶり返した残暑にいくつかのハプニングもぼっ発中…。素材の特性とウィークポイントの両方を日々体感しながら、今日も高架下でもくもくと作業です。



設置場所をステージにして踊るムスメ。
私の場合は子連れ作業もしょっちゅうあるので、
その苦労と面白さも日々体感中です。




◆栗原亜也子ウェブサイト http://ayako-kurihara.tumblr.com/
◆期間限定ブログ「Ayako Kurihara Mind Games」
◆近況ブログ[Kinkyo]
◆Facebook ページ「月刊風栗原亜也子」
◆Instagram ayakokurihara




➡「黄金町バザール 2016 -アジア的生活」 は2016 年 10 月 1 日(土)から!



黄金町バザール2016特設ウェブサイトhttp://koganecho.net/koganecho-bazaar-2016/

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*プレスリリースはこちら http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2016/news/images/KB2016_PRvol3_s.pdf



【開催概要】

黄金町バザール 2016 -アジア的生活

展示期間 | 2016 年 10 月 1 日(土)-11 月 6 日(日) 11:00-18:30 

会 場 |京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、 既存の店舗、屋外、他
休場日|月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

入場料|展示期間中有効のパスポート 500 円(高校生以下無料) 


主 催 |認定特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター/ 初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会共 催 |横浜市後 援 |神奈川県公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 

協 賛 |京浜急行電鉄株式会社/アサヒビール株式会社/アサヒ飲料株式会社 協 力:神奈川県警察本部/神奈川県伊勢佐木警察署/公益社団法人横浜中法人会/ 日ノ出町町内会/初黄町内会/初黄日商店会/ Kogane-X Lab. 運営委員会/ 公立大学法人横浜市立大学/竹圍工作室/ LUXELAKES・A4 Contemporary Arts Center / ZeroStation / Chiang Mai Art Conversation
助 成 |平成 28 年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業 




【会場アクセス】http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2016/access

京急線 「日ノ出町駅」または「黄金町駅」で下車、徒歩約3分
JR 横浜市市営地下鉄 「桜木町駅」より徒歩15分
JR 「関内駅」より徒歩15分
横浜市市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」より徒歩10分

【問い合わせ】
認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター
横浜市中区日ノ出町2-158
Tel : 045-261-5467 Fax : 045-325-7222
Mail : info@koganecho.net
Web : 黄金町エリアマネジメントセンター [ www.koganecho.net ]

2016年9月26日

制作日記①  「Othello Cloud (オセロ・クラウド)」を制作中!


栗原亜也子です。「黄金町バザール2016」まであと1週間を切りました。
私のインスタグラムの投稿から、作品の制作風景を紹介していこうと思います。


「Othello Cloud (オセロ・クラウド)」

空に浮かぶ「雲」をイメージした立体作品。
オセロ・ゲームのコマを連想させる円形のアクリルチップを雲のなかにたくさん潜ませました。
会場空間に吊るしたオセロ・クラウドが風に揺れて回転し、ハーフミラーのアクリル板が展示空間の
壁や天井に反射する作品です。







雲のかたちに編んだ透明ネットは、CONWED® net (コンウェッド®ネット) という農業用のネットです。光にあたるとキラキラと反射して綺麗!
2015年に奈良県明日香村で開催された「飛鳥光の回廊」で制作した作品、「ツキノキノハナ」でも登場した素材です。

今回はこれをテグスを使って縫うように編み、ギャザーを寄せて雲のように成型しました。











展示会場となる京急高架下は、コンクリでできたアーチ型の梁が美しい空間です。
電車が通るたびにこれらのオセロ・クラウドがゆらゆらと揺れる様子を楽しみにしていてください。





➡「黄金町バザール 2016 -アジア的生活」 は2016 年 10 月 1 日(土)から!



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*プレスリリースはこちら http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2016/news/images/KB2016_PRvol3_s.pdf



【開催概要】

黄金町バザール 2016 -アジア的生活

展示期間 | 2016 年 10 月 1 日(土)-11 月 6 日(日) 11:00-18:30 

会 場 |京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、 既存の店舗、屋外、他
休場日|月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

入場料|展示期間中有効のパスポート 500 円(高校生以下無料) 


主 催 |認定特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター/ 初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会共 催 |横浜市後 援 |神奈川県公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 

協 賛 |京浜急行電鉄株式会社/アサヒビール株式会社/アサヒ飲料株式会社 協 力:神奈川県警察本部/神奈川県伊勢佐木警察署/公益社団法人横浜中法人会/ 日ノ出町町内会/初黄町内会/初黄日商店会/ Kogane-X Lab. 運営委員会/ 公立大学法人横浜市立大学/竹圍工作室/ LUXELAKES・A4 Contemporary Arts Center / ZeroStation / Chiang Mai Art Conversation
助 成 |平成 28 年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業 




【会場アクセス】http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2016/access

京急線 「日ノ出町駅」または「黄金町駅」で下車、徒歩約3分
JR 横浜市市営地下鉄 「桜木町駅」より徒歩15分
JR 「関内駅」より徒歩15分
横浜市市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」より徒歩10分

【問い合わせ】
認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター
横浜市中区日ノ出町2-158
Tel : 045-261-5467 Fax : 045-325-7222
Mail : info@koganecho.net
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2016年9月20日

Info 「黄金町バザール2016」~展覧会基本情報~

栗原亜也子です。
横浜の黄金町エリアで開催される展覧会「黄金町バザール2016」に参加アーティストとして出品します。

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黄金町バザール2016特設ウェブサイト

*プレスリリースはこちら



【開催概要】

黄金町バザール 2016-アジア的生活

展示期間:2016 年 10 月 1 日(土)-11 月 6 日(日) 11:00-18:30 


会 場:京急線「日ノ出町駅」から「黄金町駅」間の高架下スタジオ、周辺のスタジオ、 既存の店舗、屋外、他

休場日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)

入場料:展示期間中有効のパスポート 500 円(高校生以下無料) 

主 催:認定特定非営利活動法人黄金町エリアマネジメントセンター/ 初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会


共 催:横浜市


後 援:神奈川県公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 

協 賛:京浜急行電鉄株式会社/アサヒビール株式会社/アサヒ飲料株式会社 協 力:神奈川県警察本部/神奈川県伊勢佐木警察署/公益社団法人横浜中法人会/ 日ノ出町町内会/初黄町内会/初黄日商店会/ Kogane-X Lab. 運営委員会/ 公立大学法人横浜市立大学/竹圍工作室/ LUXELAKES・A4 Contemporary Arts Center / ZeroStation / Chiang Mai Art Conversation


助 成: 平成 28 年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業 



【会場アクセス】http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2016/access

京急線 「日ノ出町駅」または「黄金町駅」で下車、徒歩約3分
JR 横浜市市営地下鉄 「桜木町駅」より徒歩15分
JR 「関内駅」より徒歩15分
横浜市市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」より徒歩10分

【問い合わせ】
認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンター
横浜市中区日ノ出町2-158
Tel : 045-261-5467 Fax : 045-325-7222
Mail : info@koganecho.net
Web : 黄金町エリアマネジメントセンター [ www.koganecho.net ]


2016年9月18日

横浜の黄金町で「Mind games2016」、スタートします!

栗原亜也子です。期間限定ブログ「Mind games Ayako Kurihara」、約一年ぶりの投稿です。



2016年の4月から活動拠点を横浜の黄金町エリアに移しました。

黄金町といえばかつては「ちょんのま」と呼ばれる違法風俗エリアで、あやしい雰囲気が常にただよう地域でしたが、2004年頃から行政や組織委員会が中心となり風俗店の撤去と街の浄化を行い、NPO法人を立ち上げ、アートフェスティバル「黄金町バザール」の開催などに取り組み「アートによるまちづくり」を実践してきました。
現在では毎月開催のアートイベントや地域参加の防犯パトロール、子ども向けのワークショップなどが積極的に行われています。
参照:「黄金町エリアマネージメントセンター」Webサイト


横浜で生まれ育った私は、この黄金町が怪しいエリアだということを周りの大人から聞いて知っており、10代の頃は”肝だめし”的にピンクの電灯灯る路地を冷やかして歩いたこともあります。

大学を卒業して横浜に戻ってから、この界隈がアートによるまちづくりに取り組んでいることを知った私は2009年に「バンカート桜荘」というBankART1929の運営するレジデンス施設に2カ月滞在し、作品を制作しました。

過去ブログ:AyakoKurihara Mind Games 2009年投稿記事
2009年6-7月の滞在制作。妊婦姿!


それからすぐに出産、しばらくは子育てもあって自宅を拠点に制作活動をしていましたが、子どもの小学校入学を機に制作環境を変えていく必要があり、黄金町エリアマネージメントセンターのAIRに応募したのです。
7年ぶりの黄金町はたくさんのアーティストが日々制作に打ち込み、学校帰りの子ども達がかいだん広場に集う、活気あるエリアに変容を遂げていました。



そんなご縁で今回、黄金町バザール2016にインスタレーション作品を出品することになりました。

毎年秋に行われるこのエキシビションは、元風俗街の空き店舗や京急線高架下を展示会場としているところが特徴的です。招へいされた国内外のアーティストとレジデンスアーティストの作品を観ることができます。


開催まであと二週間を切りました。
このブログと栗原亜也子ウェブサイト、フェイスブック、Instagramなどで展覧会情報、作品制作風景についてアップしていこうと思います。
よろしくお願いします!



◆栗原亜也子ウェブサイト http://ayako-kurihara.tumblr.com/
◆期間限定ブログ「Ayako Kurihara Mind Games」
◆近況ブログ[Kinkyo]
◆Facebook ページ「月刊風栗原亜也子」
◆Instagram ayakokurihara











2015年11月19日

栗原亜也子個展「Mind Games」‐11月28日まで開催しています


気持ちもあらたに、これからの日々を迎え入れようと決意しています。


京都での個展もあと2週間となりました。最終週、11月27日の夜と28日には在廊予定です。


今回の展覧会は私の仕事の中での「ペインティング」にスポットをあてた構成になっており、そういった切り口で自分の作品を眺めると、またあらたなアイディアやテーマが生まれてきます。
本展を企画してくださったHRD Fine Artさんには本当に感謝いたします。


このギャラリーは上御霊神社の敷地内にたつ町家を改装した空間で、通りに面した出窓から入る自然光によって部屋のなかの雰囲気が時間をおうごとに変化します。
透明アクリル板やハーフミラー素材にオセロ・スタンピングを施した私の作品は、当然この光を反射し、時には透過させて、室内にドット模様の陰影を刻んだり、夜はまるでナイト・シアターのような外観を作り出したりしています。


そのことはやはり、それ自体が”独立したペインティング”ではない、「Mind Games」の性質をよく表しているのではないかと思っています。


決して私ひとりでは完結できない/させないマインド・ゲームスを私はこれからも継続していくことでしょう。














栗原亜也子 個展 Mind Games
Ayako Kurihara Solo Exhibition: Mind Games

会場:HRDファインアート  (エイチアールディー・ファインアート)
    〒602-0896 京都府京都市上京区上御霊竪町494-1 
    ギャラリーへの地図はこのページの一番下を参照ください。
    ◆お問い合わせ: Eメール info@hrdfineart.com

会期:2015年10月3日~11月28日(会期中金・土曜日のみオープン 
時間:12:00~20:00
オープニングレセプション:2015年10月3日(土) 17:00~
11月27日の夜と28日には在廊予定です。

展覧会詳細はコチラ ➡http://www.hrdfineart.com/exb-kurihara15.html

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展覧会概要 ※HRD FINE ART ウェブサイトより引用
 HRDファインアートでは、今秋、横浜在住の美術作家・栗原亜也子の個展を開催いたします。 
京都 では2度目の個展開催となります。 愛知県立芸術大学の油画科を卒業して以降、栗原は絵画の枠に捉われることなく、自由な発想と実 験的な精神を基盤とし、写真やインスタレーション、パフォーマンスなどジャンルの境界を行き来し ながら幅広く発表を続けてきました。近年では、日本国内はもとより、韓国などにおいても規模の大 きな屋外インスタレーションのプロジェクトに取り組むなど、その活動の幅と奥行きはますます拡大 しています。 
本展は、「Mind Games」と題して栗原が継続して取り組んでいるシリーズにスポットライトを当て た展示となります。「Mind Games」は、いわゆるオセロゲームのルールに則して、グリッドの中にス タンピングの要領で2つの色を交互に積み重ねていくことによって画面が構築されます。作家以外の誰 かとの対戦という形式をとることもあれば、作家自身が二役をこなしながら一人遊びのようにゲーム /スタンピングを進行させていく場合もあります。このシリーズの着想は、自己表現という観念が常 につきまとい、また始まりと終わりを恣意的に設定しなければならない絵画という形式に疑問を抱い たことが出発点となっています。考えてみれば、絵画とはすべからく何らかのルールに基づいて制作 されているものであり、栗原の「Mind Games」はそのルール性を極端なかたちで、そしてあるユーモ アを込めて提示しているとも言えるでしょう。 
ソーシャルネットワークを介したオセロの対戦をベースに、リアルとバーチャルの境界を曖昧にぼ かすような作品や、朝鮮半島の非武装地帯で開催された屋外展でのインスタレーションを再構成した 作品など、多角的な「Mind Games」のシリーズを通じて、絵画・抽象絵画とは何か、絵画制作とは何 かという問いにひとつの糸口を提示する展示となります。
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